韓国遠征・鹿児島国体 体験レポート

9月7~13日に大塚(2年)が東日本学生レスリング連盟の韓国遠征に参加、9月21日には平岡(1年)と奥山(3年)が鹿児島国体に出場しました。
本人による体験レポートを掲載します。
                                     (宮澤)



【燃ゆる感動かごしま国体 レスリング競技】
◎成年フリースタイル 65㎏級
平岡大河(立教大学1年・神奈川県) 2回戦(シード) 10-8 鈴木(神奈川大学・宮城県) ポイント勝ち
                   3回戦     0-10 松田(周南公立大学・京都府) テクニカルスペリオリティ負け
                  ※5位入賞

奥山太陽(立教大学3年・山形県)  1回戦    0-10 井出(自衛隊体育学校・長野県) テクニカルスペリオリティ負け

 

 

韓国遠征体験記
 大塚 誌郎

6月末に行われた東日本学生選手権・新人戦フリースタイルB70㎏級で優勝することができたため、9月7日から13日にかけて、東日本の学生代表として韓国への遠征に参加しました。
韓国の練習の特徴として、フィジカルトレーニングを重視するというものがあります。例えば、今回参加した韓国体育大学では、2時間のレスリングの練習の後、ダッシュやロープ登りのようなトレーニングを20~30分ほど行いました。練習で全力を出し切った後のトレーニングはいつも以上に体にこたえ、練習後は腕が上がらなくなるほどでした。また、朝食前のトレーニングでは、4キロほど走った後に種目の違う階段ダッシュを合計30本行うなど、レスリングの頂点の人の努力を教わることができました。
初めての部員以外との合宿、初めての韓国ということもあり不安もある中で、本当に心身ともに追い込まれるような練習が一週間続きましたが、現地で関わった韓国の方々はとてもやさしく、とても辛かったはずの遠征も、終わってみればとても楽しい思い出になりました。韓国体育大学レスリング部の人をはじめとした合宿で関わったすべての人に感謝して、これからも部活動に励みたいと思います。

最前列・いちばん右が大塚。

 

 


鹿児島国体に出場して
 平岡 大河

私は、鹿児島県で行われた国民体育大会に神奈川県代表として出場してきました。県予選では接戦の末に勝ちきったため、多くの人からお祝いのお言葉をいただき、とても嬉しかったです。
本戦では昨年まであった新型コロナによる人数制限もなく、多くの方が応援をしに会場に足を運んでくれました。そんな中、試合では昨年に引き続きベスト8(5位)に終わってしまい、とても悔しい結果となりました。
欠点は基礎体力不足。この収穫を生かし、今後の練習に励みたいと思います。来年も出場する機会をいただけるのであればベスト4以上を目指し、神奈川県に大きく貢献できるように頑張ります。

 

鹿児島国体に出場して
 奥山 太陽

国体は県の代表が出場する大会であり、地元を背負って戦うことに憧れを持っていた。しかし、昨年の栃木国体は出場権を獲得しながらも直前に負傷し棄権。高校時代も予選で負け続け、出場の機会を得られなかった。この憧れの舞台に6年越しで立てたことが心から嬉しく、誇りに思う。
チームジャージに袖を通して鹿児島に着くと暖かな南風が吹き、空港、駅、街のすべてが国体歓迎ムードに包まれていた。宿にて山形県選手団と合流し、「本当に国体選手なのだ」と実感した。
試合当日。会場の周辺には各県への激励のぼり旗が立てられていた。初めて試合会場に入ると、ステージ上にマットが敷かれており、「選手が主役」と言わんばかりの舞台に驚いた。会場独特の雰囲気に高揚しつつも、緊張の方が勝っていた。アップを始めてからも、大舞台への緊張が止まらなかった。しかし、県のシングレットを着ると落ち着きを取り戻し、覚悟が決まった。次々番席、次番席と自分の試合が近づいてくると再び緊張していたが、マットに上がると憧れの大舞台に立てることに喜びを感じた。そのあとは一瞬のことのように感じる。相手の片足タックルを切れたこと、飛行機投げにかかってしまったこと、フォールは回避したこと、気付いたら腕を取られローリングで返され、テクニカルスペリオリティ負けしていた。試合が終わると「何もできなかった」という悔しさに襲われたが、すぐに今後への決意に変わった。理由はスタンドからの応援であった。山形から両親と姉が鹿児島まで応援に来てくれていたのである。家族を見ると感謝の気持ちがあふれ、さらにもっと頑張らなければならないという焦りのようなものがこみ上げた。応援してくれる人のためにも、残り少ない競技人生を意味あるものにしていきたい。
今回出場した鹿児島国体を通して、自分の技量の足りなさ、メンタルの弱さを実感した。それと同時に、日本トップレベルの選手との試合を実際に体感したことで、モチベーションが向上した。また、レスリングがさらに好きになり、国体が好きになった。来年再びあの舞台に立てるようにレスリングに取り組んでいきたい。

 


2023年10月02日